宝塚の舞台が好きで、子供が生まれたらタカラジェンヌにぜひなって欲しい!
子供が宝塚に入りたい!と思うようになったとき、宝塚音楽学校に入れるようになる習い事をさせたい!
そんな「子供をあのきらびやかな憧れの宝塚に入れたい!」と夢見るママに
子供を宝塚に入れたいならぜひやっておきたい習い事をお伝えします。
子供を宝塚音楽学校を目指すために知っておきたい基礎知識

宝塚の舞台に立つには、宝塚音楽学校に入学し2年間学ばなければいけません。
その宝塚音楽学校に入学するには、試験があります。この試験、昔から「東の東大、西の宝塚」と言われるほど超難関と言われているのです。
宝塚音楽学校入学試験の最高倍率は48.2倍!!(1994年)ここ最近の倍率は、約20倍程になっていますが、それでも高倍率で狭き門です。
宝塚音楽学校の試験科目は、宝塚音楽学校の公式HPに書いてあるように
一次:面接
二次:面接・歌唱・舞踊
三次・面接・健康診断
とすすんでいきます。
この中で、一朝一夕で出来ないのが「舞踊」。
宝塚音楽学校に入りたいと思い、幼少期から習い事をするのであれば、
舞踊の基礎であるクラシックバレエを習うのが最も大切です!
その次に必要になるのが、歌唱の基礎となる音楽、ピアノ。
そして、歌唱試験に含まれる新曲視唱のために必要になるのがソルフェージュ。
それでは、詳しく説明していきます。
宝塚音楽学校に入るために幼少期からぜひやっておきたい習い事3つ

子どもを宝塚に入れたい!と思うのであれば、幼少期からやっておきたい習い事は3つ!
・バレエ
・ピアノ
・ソルフェージュ
この3つは、幼少期にやればやるほど、受験科目に必須な実力が無意識レベルで身についてしまうのでぜひおすすめです。
クラシックバレエ
クラシックバレエは、できれば早めに習っておきましょう。
理由は
・体の柔らかい幼少期に柔軟性をつける
・バレエ特有の形式美が無意識に身につく
・リズム感が養われる
・お団子ヘアになれることで額の形が綺麗になる
・舞台に立って人に見られることに慣れる
バレエを習っている人は、ひと目見れば分かります。
背筋が伸びていて、首筋がキレイ。
そして、手足の先まで美しくするよう指導されています。
所作が美しくなりますよね。
容姿の適正も試験でみられてしまうので、クラシックバレエを小さい頃から習うべきなのはいうまでもありません。
ちなみに、小学低学年になったら週1回程度のレッスンではなく最低でも週2~3回のレッスンに通うのをおすすめします。
ピアノ
ピアノは、受験科目ではありませんが、小さい頃(5歳前)から始めた方がいいです。
理由は
・楽譜がよめるようになる。
・絶対音感が身につく。
・深く学ぶことで音楽の構成が直感的に身につく。
・後に歌を学ぶときに伴奏をひいて曲を深く理解できる。
・初見で歌を歌える力がつく。
幼少期、特に2~3歳頃はリトミックから始めて、ピアノに興味持たせるのがおすすめ。
ピアノを本格的に習うというよりというより、音楽って楽しいという思いを持ってピアノがひけるようになるのが何より大切です。
週に1回のレッスンを受験前まで習っていればピアノ歴は約10年になっているので、楽譜は自然に読めるようになっています。また、音楽がどう作られているかという知識もついているので課題曲を歌う際、どこが大切なフレーズなのかが感覚的に分かり自然に表現することが可能になりますよ。
ソルフェージュ
ソルフェージュというのは、簡単にいうと楽譜を読むことをメインに学ぶ訓練です。
宝塚音楽学校の歌唱試験には、課題曲を歌う以外に「新曲視唱」というものがあります。
「新曲視唱」は、8~12小節の曲を1分ほど見せられてから最初の1音だけピアノの音を聴かせてもらい、その後すぐアカペラで歌う科目。
ピアノを習っていれば、音符は初見でよむことができるから楽勝!と思われそうですが、ピアノを長く習っていて音符がよめても、「音符を正確に声に出す」というのは別問題なんですね。
また、ピアノと声楽を習っていたとしても、正確にたった8~12小節の曲をリズム・音程・声質を安定して歌い切るには、地道に身に着けたソルフェージュ力が必要不可欠です。
ソルフェージュのレッスンは、幼少期から始めれば月1~2回のレッスンで充分。習っているピアノの先生にお願いすれば快くレッスンしてくださいますよ。
声楽を習うのは時期が大切

宝塚音楽学校の試験のひとつに、歌唱の試験があります。
毎年課題曲が6~7曲あり、そこから1曲任意で選ぶのですが、この曲を歌うためには声楽を学ぶことが必要不可欠です。
しかし、宝塚音楽学校の入学試験の課題曲を歌うために幼少期から声楽を習うというのは、おすすめしません。声楽は習う時期がとても大切だからです。
幼少期の声楽レッスンよりも大切なこと
声楽は、幼少期に習う必要はありません。幼少期の子供の声帯は未熟なので、「声楽」を学ぶには適していないからです。
声楽を学ぶより、歌を歌うのが好き!歌を歌うのが楽しい!気持ちを大切にし、のびのびと歌うことができる環境を家でつくってあげてください。
幼少期であれば、「お歌が上手だね!」という言葉で、どんどん歌うことが好きになり人前で歌うことに慣れていくことでしょう。
ただし、その子自身が持つ性格もありますから恥ずかしがり屋さんの子供には、無理して歌わせるということはせず、歌いたいと思う気持ちが持てるようになるまで待ってみてくださいね。
声楽を習うのに最適な時期は13歳頃から
宝塚音楽学校の受験のために声楽を習う時期はいつかといいますと、受験可能な年齢の15歳で受験するのであれば13~4歳くらいになります。
しかし、声楽を生業としている私としては、この13歳でも声楽を習うのは早いと思っています。
その理由は、思春期の14~15歳頃に女の子でも声変わりがあるから。
この時期には、声が安定しないため、どうしても上手く歌えなくなってしまうのです。
そんな時期に声楽を頑張って声を無理に出そうとしてしまうと
・思春期前には歌えていた音が、どうしても出ない
・地声と裏声が極端に違ってしまう
・声にコンプレックスをもつようになる
・人前で歌うことが恥ずかしくなる
という、本来持たなくてもいい悩みを持ってしまいますのでその子自身に合ったタイミングで声楽を習うのをおすすめします。
声が安定するまでは人にもよりますが、約3~11か月かかるため、喉と上手く付き合っていくことがとても重要です。
宝塚以外にミュージカルの舞台に立ちたい!
歌のコンクールに出たい!
歌が好きでたまらない!
という方には、もちろん声楽レッスンを受けてもかまいません。
その際は、思春期の頃には無理をしないようにし、声楽の先生と相談しながらすすめていただきたいと思います。
宝塚音楽学校の受験のために声楽を学ぶのであれば、受験1~2年前がおすすめです。
(※ただし、宝塚音楽学校の他に、音高音大への進学を考えている場合は別です)
私が声楽を教えた生徒さんたちは、大体半年~1年のレッスンで合格されていきました。
もちろん合格された生徒さんは、幼少期からクラシックバレエ・ピアノ・ソルフェージュのレッスンをされていた方でした。この3つの基礎がしっかり出来たうえで声楽を学んでいたので、上達するのが声楽だけを学んでいる方よりも数段早いと感じました。
まとめ
子供を宝塚音楽学校に入れたい!幼少期からぜひ習っておきたい習い事は
・クラシックバレエ
・ピアノ
・ソルフェージュ
クラシックバレエで体の柔軟性と姿勢、音楽に合わせて踊る感性を自然に身に着け、ピアノで楽譜をよみ自然に何を表現する音楽かを感覚的に身に着け、ソルフェージュで楽譜を見た瞬間に正しい音程を声に出せるようにしておきましょう。
これらをしっかり学んだあと、声楽を学ばせてください。
声楽は、思春期の時期を終え声が安定した頃に始めるのがいいので、幼少期から習わせなくても大丈夫です。
他のミュージカルの舞台に興味があったり、歌が好きで習いたいというのであればぜひ積極的に習うのはもちろんOK。
ただ、人によって歌が歌いにくくなる時期があるので、そのような時は無理をせず「今は歌いにくいときなんだな」と思ってください。
宝塚音楽学校の受験のために声楽を始めるなら受験1~2年前がおすすめですよ。