最近の気象予測は驚くほど正確になりました。
雨雲の動きを把握できるので、帰宅時の天候も予測しやすくなっています。
しかし、予報された「1ミリメートルの降水量」を見て油断していると、予想外にずぶ濡れになることがあります。
この記事では、
・「1ミリメートルの降水量」なのになぜ予想外に濡れてしまうのか?
・「1ミリメートルの降水量」とはどれくらいのもので、どのくらい濡れるのか?
・雪の場合の「1ミリメートルの降水量」について
・降水量「1ミリメートル」の分かりやすい具体例
についてまとめてみました。
気象予報の「1ミリメートル降水量」でずぶ濡れになる理由
多くの人は知っているかもしれませんが、降水量の「1ミリメートル」とは、1時間に1平方メートルの面積に溜まる水の高さです。
この計測には雨だけでなく、雪や霙(みぞれ)も含まれ、これらは水に溶かして計測されます。
「1ミリメートル降水量」数字の誤解
実は、「1ミリメートル」と聞いても、その実際は1.0ミリメートルから1.9ミリメートルまでの範囲を含んでいます。
その差はほぼ倍にもなり、少ないと思われる1ミリメートルでも、実際にはかなりの量の雨が降っていることがあります。
これが、降水量「1ミリメートル」の誤解の一因です。
「1ミリメートル降水量」時間の影響
降水量は1時間単位で計済されます。
1時間を通して均等に降れば1ミリメートル、しかし短時間で強く降った後晴れると、同じく1ミリメートルと記録されます。
これが、予想外に濡れてしまう原因の一つです。
さらに、30分間で1.8ミリメートル降った後降らない場合、それは1時間当たり0.9ミリメートルと計算され、結果として「0ミリメートル」と報告されることがあります。
雪の場合の「1ミリメートル降水量」とは?
雪は水が凍結した状態ですが、降水量の計測では溶けた状態の水で計られます。
雪自体は水分に加えて空気を含むため、実際には1ミリメートルが約1センチメートルの積雪と等しくなります。
雪の質は気温によっても異なります。
0℃以上であれば、水に近い状態になり積もりにくく、0℃以下であれば空気を多く含む固体としてより厚く積もります。
雪に慣れていない地域では、このような少量の積雪でも交通障害を引き起こすことがあります。
降水量「1ミリメートル」の分かりやすい具体例
降水量「1ミリメートル」がどのくらいの量かを問われたとき、一般的には「小雨」や「霧雨」と表現することが多いです。
具体的には100センチメートル四方の面積に0.1センチメートルの高さで1000ミリリットル、つまりペットボトル2本分の水が集まる量です。
この理解を助けるために、家庭で実験してみるのも良いでしょう。
紙コップ1杯の水を10分間で地面にまくことで、「ちょっと湿った」と感じる程度です。
ちなみに、降水量「1ミリメートル」の雪は、この動画をみると分かりやすいです!
まとめ:降水量「1ミリメートル」の裏に隠れる真実
天気予報の「1ミリメートル」の降水量でもびしょ濡れになることがあります。
これは、1.0ミリメートルから1.9ミリメートルまでの可能性があること、また短時間に集中して降ることで降水量が少なく見積もられるからです。
雪の場合、降水量「1ミリメートル」が予想以上に多く積もることもあります。
このような知識を知っていることで、不快な季節も少し快適に過ごせるかもしれません。
ぜひ覚えておいてくださいね!